こんにちは、ななです。
前回に引き続き、算数が得意な子に育てるための工夫を紹介します。
算数を得意に、と聞くと小学校入学前から計算問題などをさせるのかな?と考える方がいらっしゃるかもしれません。しかし、計算よりもまずは、数字に親しむ環境をつくることが大切です。
家庭での声かけや環境を少し工夫することで、数字に親しむことができます。たっぷりと数字に親しんだ子には自然と「算数の土台」が身に付きます。この「算数の土台」があれば、入学後の学習もスムーズに進めることができます。家庭ですぐに取り組めるものばかりなので、ぜひ参考にしてください。
日常会話にプラスの言葉がけをする
一つ目は、日常会話の中で数に関する言葉をどんどん使うことです。この方法は子どもが言葉を覚える前の声かけから取り組める方法で、語彙力もぐんと育ちます。
例えば散歩に出かけた時に、犬を見かけたとしましょう。その時に、お子さんに何て声をかけますか?
「あ、犬がいるよ。」
などと話しかけるのではないでしょうか。
このような経験を通して子どもは「犬」という動物と言葉を覚えていきます。
これでも十分なのですが、さらに言葉を付け足すことで算数の土台作りへとつなげることができるのです。その言葉が
「大きい犬だね。」
「この前、見た犬より小さいね。」
などの大きさを表す言葉です。
2匹いたら
「2匹いるね。」
など数を付け加えるだけでOKです。
子どもはこうした会話の繰り返しを経験しながら、大きい、小さいなど数や数量の感覚を養うことができます。
大小のほかにも
◆多い、少ない
◆長い、短い
◆細い、太い
◆厚い、薄い
◆増えた、減った、なくなった
◆重い、軽い
◆高い、低い
など、様々な言葉があります。
日常の会話の中でどんどん使ってみましょう。日常生活での実体験は、子どもにとって何よりの学習になります。
数を数える機会をたくさん作る
二つ目は、とにかく数を数える機会をたくさん持つことです。
数は日常にあふれています。お出かけで階段を上るとき、お菓子を食べるときなど、とにかく数を数えるのです。
我が家では、娘がミニトマトが大好きだったので、食べるたびに数えていました。
「トマト、全部で8個あるね。」
1つ食べたら
「1つ食べたから7個になったね。」
などです。
何度かそんな声かけをしていると、子どもは自分で数えながら食べるようになります。
また、お皿やお箸を並べるなどのお手伝いの時もいい機会です。
「お皿を4枚出して。」
「あと2枚並べてほしいな。」
などです。
このような生活に基づいた数は意識しづらいですが、少し意識した声かけをすることで子どもの数の概念を育てることができます。
さらに、数には単位がありますから、犬なら「匹」、お皿なら「枚」、というような物の数え方も自然と身に付けることができます。
リビングに時計とカレンダーを置く
最後はリビングの環境についてです。
リビングにはアナログ時計と子ども用カレンダーを置くことをお勧めします。
最近はデジタル時計が多くなり、アナログ時計が家にはない、というお子さんも見かけるようになりました。デジタル時計はパッと時間がわかって便利な反面、「あと何分」や「何分たった」という感覚はつかみにくいです。
リビングにはデジタル時計だけでなく、アナログ時計も置いて生活の中に取り入れると良いと思います。
数字が覚えられてきたら
「長い針が3になったら片づけようね。」
というような言葉がけをしましょう。気持ちの切り替えや、次の行動への予測も身に付けることができます。
園でも「針が〇になったら」という言葉がけを使いますが、小学校入学後はわりとすぐに算数の学習で時計の読み方を習い、何時何分で指示をされるようになります。早い時期からアナログ時計に触れておくと、その後の学習もスムーズです。
もう一つ、子ども用カレンダーもリビングに取り入れたいアイテムです。
ポイントは【子ども用】だということです。我が家は、家族の予定を書き込むためのカレンダーとは別に、娘用のカレンダーもかけています。
年末になると一緒にカレンダーを買いに行き、好きな物を選ばせています。
このカレンダーの取り組みは娘が年少さんの時から始めました。
昨日、今日、明日、の感覚がまだ十分でなかったので、毎日シールを貼ろうかなと思って用意したのですが、娘は自分からペンで ×(バツ)を書いて「今日はここ」と印をつけ始めたのです。当時は保育園で出席シールを貼る習慣がついていたので、チェックを入れる、ということが楽しかったようでした。
しかし、カレンダーに印をつけるようになり、
「あと3回寝たら遠足だね。」
というような日付けの感覚が育っていきました。
さらに、先の予定を見通す力が付きました。園に行き渋ることもあった娘でしたが、「あと〇回寝たら△△へ行ける。」など、予定を見ながら生活ができるようになっていきました。
昨日、今日、明日など日付けの感覚を養うことはもちろん、先の予定を見通す力も大切だと実感した取り組みになりました。
その内に字を覚え始め、自分で好きなことを書き込むようになっていきました。今では家族の誕生日や学校行事など、様々なことを書き込むだけでなく、自分で自由帳にカレンダーを書いてしまうほどになっています。将来、スケジュール帳などにこだわるタイプかも知れません(笑)
カレンダーを活用するポイントは、
●子どもの好きなカレンダーを選ぶこと
●子どもの目線にかけること
です。子どもが自由に書き込んだり、自分でシールを貼ったりできる高さにかけて、カレンダーを活用してみてください。
いかがでしたか?
日々の言葉がけや環境を少し工夫するだけで、子どもの「算数の土台」を作れることが伝わったでしょうか??
ぜひ参考にしていただき、お子さんの算数が好き!算数が得意!へつながると幸いです(^^)